日本人の知恵は、「うちわ」も進化させている!?

うちわといえば、どこの家庭にもあって昔は大事にしまっておき、次の年のシーズンになるとまた出してきて使うといったものでした。

竹の芯と和紙などでつくられたのが正統派のうちわで、ルーツは中国ともいわれています。

長い歴史に培われた民芸品といっても良い名品です。

ところが、ある時期を境にして誕生したのが、厚手の紙でできた広告用のうちわです。

このうちわは1枚ものの紙ですから、かさばらずにとても便利。

かばんの中にスッと入って、邪魔にならないだけに、下手をすると1年中、かばんの中に入れっ放しなどということもありました。

親指の位置に大きめの穴が開いているので、そこに親指を入れて扇げば、立派な現代ふううちわになります。

ところでこの現代風の広告用うちわ、最近ではいちだんと進化しているという現実をご存じでしたか。

うちわの親指を入れる穴のところにミシン目が入っていて、もらった人が自分でくり抜くようになっています。

理由はというと、そのくり抜いた丸い部分が、イベントで使われる抽選券になっていたり、割引クーポン券になっていたり、投票券やノベルティとの交換券になっていたりします。

日本人の知恵といいますが、うちわ1つを広告用に考え抜いて、よくもここまで進化させたものです。

濡れても大丈夫なラミネート加工が施されたうちわや、日除けの帽子をかねたうちわなどもあるといいますから、この広告用うちわ、まだまだ進化は止まっていないようです。

来年はどんなうちわがお目見えするのでしょう。